『とりあえず値切れ!』は間違い!?知っておきたい値切りの礼儀

発展途上国も多いアジアやアフリカの国々では、買い物の際に《値切り》ができる文化があるところも少なくありません。

そういうところでは、観光客をカモにするべく(言い方が悪いですが、実際そうなのです…)、現地の相場よりも高い価格で商品を売っているお店もあったりします。特に定価での買い物に慣れているうえに《お金持ちで気が弱い》イメージが強い日本人はターゲットにされやすいのが実情です。

とりわけ観光客を相手にしている観光地のお土産店や露天商などは、現地の適正価格の10倍以上とも言われる高値で商品を売りつけようするところさえ珍しくありません。

そこで私たち日本人が適正価格に近い値段で買い物をするためには、うまく値切りの交渉を行う必要があります。日本に住んでいれば値切る機会などそうそうありませんから、戸惑うかもしれませんが、けっして難しいことではありません。

基本的には、値段を聞いて(あるいは値札を見て)、自分が希望する値段を伝え、様子を見ながら落としどころとなる価格を交渉していくというだけのことです。言葉が通じなくても、たいていのお店には電卓があるので、お互いそれを打ち合って意思を伝えていくことができます。

気になるのは値切り交渉をいくらからスタートさせるかということだと思いますが、冒頭でもお伝えした通り、適正価格の10倍以上をふっかけてきている場合も多いので、半分以下、強気でいくなら10分の1程度の値段から始めてみてもよいでしょう。

なお、よりスムーズにうまく値切り交渉を進めようと思うのであれば、最初に入ったお店でいきなり交渉スタートするのはおすすめできません。

たいていのお土産店は似たような商品を扱っているので、まずは一帯を回っていくつかお店を見てみましょう。そうすると適正価格がだんだんわかってくるので、値切りの落としどころが見つけやすくなります。

ただし、値切り交渉もやり方次第ではトラブルのもとになるので、その点は注意が必要です。

まず、値切れない・値切るべきではない場所での値切り交渉は避けましょう。例えば生鮮食品を売るお店などでは、観光客相手でもある程度の適正価格で販売していることもあります。そうしたお店でお土産店のように大きく値切ろうとするのは失礼なことです。

他にも、アジアでよく見かけるトゥクトゥクなどの三輪タクシーの運賃はたいてい交渉制ですが、このようなサービス業に対してあまり強引に値切るのは得策ではありません。あまり無理な交渉を取り付けると、運転が乱暴になったり、遠回りをされたりとサービスに影響が出る恐れがあります。

また、値切れるお店で値切り交渉を行う場合にも、相手の様子をよく見ながら進めていきましょう。

あまりにもしつこく言い値にまけさせようとしたり、交渉が思うように進まなくて横柄な態度をとるのはNGです。値段交渉が成立してから、『やっぱり買わない』『もっとまけてくれないと買わない』などというのもルール違反なのでしないようにしましょう。あくまでも最低限の礼儀は必要です。

最悪の場合、相手を怒らせてしまい、暴力沙汰などのトラブルに発展することもあります。それでなくても、《日本人》の現地での評判を落としかねません。

現地の通貨でやり取りをしているとわかりにくくなってしまいがちですが、そもそも値切りが通用するような地域の物価はあまり高くないので、大きくまけさせたと思っても日本円に直したら数十円程度…なんてことも珍しくありません。

あまり値切ることに固執しすぎず、異国の文化を楽しむという程度のライトな気持ちで挑戦してみるとよいでしょう。